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「乳がん」
当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
すっかり秋らしくなってきました。
今日、巷では三連休の中日、家族で行楽を楽しんでいる方々も多いと思います。
当院は、三連休の三日間とも休まず診療しています。
今回は、女性のがんで最も罹患数が多い「乳がん」について
気になる文献から抜粋してお伝えします。
女性のがんで最も罹患数が多い「乳がん」は
現代女性の9人に1人が生涯で乳がんにかかる とされています。
少し古いデーターですが、
厚生労働省が公開した「令和2年 全国がん登録 罹患数・率 報告 2020」によると
2020年1月~12月に新たに乳がんと診断された女性の罹患数は91,531人(1日あたり約250例)と
15年で約2倍に増えています。
現在は、もっと倍率が増えている可能性があります。
食の欧米化や高齢出産の増加など、ライフスタイルの変化が罹患数増加の原因ともされています。
乳がんの罹患率は30代前半から急増し、45-49歳で最初のピークを迎え
その後65-69歳で2回目のピーク後、減少傾向にあります。
女性の乳がんは他のがんに比べ、若い年代でも多く発症するため特に注意が必要です。
また、2022年の乳がん死亡数は22年前の約1.7倍に増加し
年間15,912人(1日あたり約43人)が亡くなっています。

乳がんは、早期に発見できれば生存率は高い傾向にあります。
ステージⅠの場合、5年相対生存率は100%
ステージⅡでも90%以上となっています。
しかしステージⅣでは38.8%と急激に下がるため
定期的な検診による早期発見・早期治療が大切です。
女性の乳がんはがん検診・健診・人間ドックによって発見される割合が多く
23.1%が発見されています。また、比較的早期に診断されている傾向があります。

しかし、日本の40歳~69歳の女性のマンモグラフィ検査の受診率は44.6%(2019年)に留まり
海外と比べると、低い受診率となっています。
まずは検診を受けること、さらには継続的な受診が大切といえます。
文献を基に簡単に紹介しましたが、日本女性はマンモグラフィー検査や
婦人科での定期検査に、まだまだ抵抗がある様ですね。
最近では、より精査な新型乳房用PET装置も開発された様です。
narita