スタッフブログ
TFCC(三角線維軟骨複合体損傷)
2023.09.26
当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
最近来院された患者さんの中に手首を捻り整形外科等を受診し
レントゲンを撮っても異常所見が無く
手首の靭帯を傷めたとの診断を受けて手関節に湿布薬を貼り
簡易的なサポーターで固定をして三週間位様子を診ていたが
なかなか治らず当院へ来院された患者さんがおりました。
原因は、仕事上、重い器具を握って手首を内返し検品をする作業が多く
痛みが強くなる一ヶ月前から手首の小指側に違和感があり
だんだん物を握るのも痛くなり日常生活動作にも支障を来たし
ドアノブも握れない程辛くなったとのことです。
一般に、手関節の捻挫や手首の腱鞘炎として診断され処置されますが
この手首の痛み症状は、それとは少し違います。
受傷起点と疼痛箇所、徒手検査法から診て
TFCC(Triangular FibroCartilage Complex)三角線維軟骨複合体損傷
と診断します。
画像診断では、MRIでしか確認できません。
この部位の損傷は、なかなか厄介で、鎮痛剤投与や安静固定を続けていても
なかなか治りません。
損傷度が酷い場合は外科手術が必要になります。
当院の施術治療は、高周波治療と鍼治療を中心に施します。
勿論、TFCC用のサポーターによる固定と手首の運動制限は必須です。
一ヶ月を経過加療しても症状の変化が無い場合は、整形外科(専門医)に
紹介状を出しています。
ここ最近、TFCCは珍しくない傷病になりつつあります。
テニス・バトミントン・剣道・ゴルフ・等スポーツによる損傷も多い傷病です。
何の傷病でも同じですが、専門的な知識の無い治療は症状を悪化させ
治癒経過を遅らせると考えます。
何ヶ月も症状変化が無く同じ治療法を続けている医療機関も少なくないです。
当院は、施術治療経過を診て予後が悪い症状は、早い段階で専門医に治療を委ねています。
安心して施術治療が受けられます。
TFCCに限らず関節の外傷・障害にも対応しています。 narita