スタッフブログ
「認知症」
2023.10.14
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
10月に入り日中は暑い位の日が続いたかと思うと朝夕の気温がグッと下がり
体調不良になり易い季節になりました。
新型コロナウイルスもですが、インフルエンザの感染も始まった様です。
体調管理には充分お気を付けください。
今回、他人ごとではない「認知症」のことについて、私も知らなかった情報をお伝えします。
日本における65歳以上の認知症の人の数は、2012年は462万人で2025年には約650〜700万人に増加し
高齢者の約5人に1人が認知症になると予測もされています。
この数値だけでも見てゾッとします。
認知症と一概に言っても種類は細かく分けられます。
(アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症)がそれで
症状や進行速度もさまざまです。
認知症の症状にも「中核症状」「周辺症状」などがあり
「中核症状」は、脳の病変によって発症する認知機能障害で
記憶障害、見当識障害、失語・失行・失認、遂行機能障害など
例えば人や物の名前など、覚えた言葉が出てこなかったり
8月なのにコートやニット帽、手袋を着込んだり付けたり
「暑い、寒い、冷たい、温かい」が感じにくくなる感覚鈍麻や
昔行っていた動作の手順を忘れてしまい順番を間違えてしまう症状などがあります。
「周辺症状」は、本人の性格などが関係して現れる「行動や心理」の症状で
(無関心、不安・焦燥、イライラ、興奮・攻撃、過食、徘徊、不眠など)
たとえば、言葉が出てこない母親に対して「何が言いたいの!」と責め立てるような言葉を発したり
暑くて上着を着込んでいる母の上着を無理やり脱がそうとしたり
出来ないからと言って役割を取り上げたりしてしまうと、周辺症状が悪化してしまいます。
ごく一部の認知機能に一時的な機能低下がみられたとしても
すぐに回復したり、誤りに気付いて問題解決をしたり、対策を立てることができます。
認知症の方は症状が継続して見られ、誤りに気付くことも難しくなり、日常生活にも支障が出てきます。
そのため周囲のサポートも必要になってきます。
認知症の家族を持つ患者さんの話を聞くことがあります。
私の親も高齢者ですが、今のところ自立をした生活をしているせいか、しっかりしています。
narita