足首の捻挫|栃木県那須塩原市 、大田原市にある下永田はりきゅう整骨院は、順番制にて整骨、鍼灸、カイロプラクティック、整体の施術が可能です。

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スタッフブログ

足首の捻挫

ケガ2023.07.04

当院のブログをご覧いただきありがとうございます。

あっという間に7月、下半期になってしまいました。

昨日の報道番組で、富士登山の救護施設を取り上げている中で

足首の捻挫の手当てをしていたシーンが流れていました。

処置をしていたのは看護師さんでしたが、こう言っては何ですが

急性期の足関節捻挫の処置にしては大変お粗末でした。

「時間の限られた現場での処置ですから仕方ないか」、とも思いますが、それにしても

アイシングもされず、テーピング固定も不備だったので、下山が痛くて辛くなるのが想像されます。

骨折と違い捻挫は安易に思われがちですが、初期の処置法がちゃんと施されているかどうかで

痛みのとれ方や治る速さまでもが違ってきます。

場合によっては骨折より長引くことがざらにあります。

 

「捻挫」の定義は、骨と骨の間に捻じれ等の外力が加わり関節を構成する(関節包・靭帯)の損傷

ですが、実は、単に「捻挫」と言ってもとても幅の広いケガなんです。

字の如く「捻」ひねる・「挫」くじく、と表すので、ギックリ腰なんかも背骨の周囲の靭帯や筋を

(捻)ったり(挫)伸ばしたりしても捻挫に分類されます。

同じ作業などを繰り返し持続的に関節周囲の靭帯や筋腱に負荷がかかって

捻挫と同じ負傷に至る場合もあります。

それと、良く「突き指した。」と、あたかも突き指が病名みたいに言う人がいますが

突き指は負傷した原因で、突き指して「捻挫」「骨折」「脱臼」したと言うのが正解です。

 

足首に限らず捻挫・筋腱損傷の処置・治療法において

我々柔道整復師はプロ中のプロと言っても過言じゃありません。

 

こんな事が良くあります。

足首を捻って整形外科を受診してレントゲン検査をしたら骨に異常が無いから

問題ありませんと整形外科医に言われ湿布薬と鎮痛薬をもらい

様子を見てたが一向に治らず当院へ受診されました。

なぜ骨に異常が無いのになかなか痛みがとれず、歩くのにも痛いのでしょうか?

足首の捻挫の大半は内返し捻挫で、そとくるぶし周囲の靭帯損傷です。

が、靭帯損傷だけではないんです。

関節を捻り靭帯を伸ばしたり断裂した後に関節が正常な位置に戻れば良いのですが

殆んどの場合ちゃんと戻ってくれません。

えっ!じゃあ「脱臼」じゃないの?

実は、殆んどの捻挫は、「亜脱臼」しています。

「亜脱臼」は、別名「関節内脱臼」と言ってレントゲン上では診断が困難です。

特殊な関節可動域テスト法と触診でしか分かりません。

この診断法と足関節の整復法は、代々、江戸時代から柔道整復師に受け継がれている整復術で

足首の完全脱臼の整復法とは少し違います。

 

ここ最近、患者さんの顔も見ず、患部も触れず、画像診断ばかりを頼っている医師が多くなっています。

診断、診察の基本を忘れています。

我々柔道整復師の仕事は、先ず患者さんとの会話の中で、原因や受傷機転を聞き出しその後

患部と健部を診比べて、患部を細かく手指で触診することから始まります。

レントゲン検査等、画像診断に頼らず古来から言われている「手当て」を大事にしています。

勿論、骨折や脱臼等の疑いがある場合は当院指定の整形外科で画像診断を受けてもらえる様に

紹介状を出しています。

 

恥ずかしながら、私の右足首も学生時代に捻挫して安易にバンテージ固定をしながら過ごしてしまい

40年経った今でも不安定な足首のままです。

どうか、捻挫に限らず怪我をした時は早めに適切な処置を受けてください。

ちなみに、負傷後、一週間以内の治療・処置はとても大事な期間で

治癒経過に左右されますので自己判断せずに医療機関(整骨院)へ受診しましょう!

narita